川越の食の魅力と歴史
古くから城下町川越の発展を支えてきたものに、周辺に広がる農村地域から集まる米や野菜、川魚などの食材がありました。
これらは江戸との取引を通じた商業の発展に寄与しただけでなく、川越の食文化にも影響を与え、
そして今もなお川越の魅力として残っています。
川越のお茶
川越市内で栽培されているお茶の多くは、狭山茶として販売されていますが、最近「河越茶」の名称で店頭に並んでいる商品を目にするようになりました。
狭山茶の名称が確立したのは、明治8年(1875)に狭山製茶会社が設立された以後のものと言われていますが、中世には茶の産地として「武蔵河越」の名が知られていた歴史もあります。
川越のさつまいも
川越はサツマイモのイメージが定着していますが、その始まりは江戸時代までさかのぼります。
当時、「川越いも」とは、川越藩とそこに隣接する他領の村々で生産されるサツマイモのことを指しました。現在でいうと、川越市の他、所沢市、狭山市、新座市、ふじみ野市、三芳町などになります。
この地域では、1751年にサツマイモの栽培が開始され、昭和30年代まではとても多くの生産量があり一大産地となっていました。